MacのMarkdownエディタ「Bear」が素晴らしい件について
12月に入ってから、 Evernoteがプライバシーポリシー改定 の件で炎上しました。 僕はもともとEvernoteを黎明期から使用して来ましたが、バージョンアップするたびに当時のシンプルなエディタから、こんな機能までいるのか?というほど高機能に進化し、個人的に手に余るなぁ・・・と感じていました。
またEvernoteのアップデートで無料プランでは同期できるデバイスが2台までとなってしまい、最近では Markdownでメモする事が多くなったので、こりゃいよいよEvernote離れかなと思い、Makrdownで書けるメモアプリを探していました。 その時、社内で「メチャクチャいいエディタがリリースされたぞ!」という話を聞き、早速インストールして使って見たところ、「お、中々いいぞ・・」という感じになったので、こちらで紹介します。 それがBearです。
Bearを使ってみて大体1ヶ月程度ですが ここがいいぞって所をまとめてみようかと思います。
快適なMarkdown
個人的にはこの点が一番気に入っています。 最近はシンプルなテキストエディタを使うことはほどんど無くなり、議事録や個人的にメモっておく時にはMarkdown形式でメモを取るようになりました。 自前でHTMLを書かなくても手軽にフォーマットされたテキストメモを取ることができるし、 コピペすればそのままGithubなどに転載できるのも大きな魅力です。
Markdownエディタは他にもMacDownやMOUなどを触ってきたのですが、 2ペインで左にMarkdown、右にフォーマットされた内容が表示されるようになっているのですが、正直入力エリアが画面の半分となってしまうのがストレスフルだったんですよね・・・。 その点Bearは入力エリア内でフォーマットされるので入力エリアを大きく活用することができます。
またGithubなどでサポートされているMarkdownのシンタックスはほぼほぼサポートされている(テーブルなどは未対応ですが、コミュニティでは今後対応するかもとの事でした)ので、 Markdown記法に慣れた人であればすんなり使いこなせます。
というか、正直EvernoteやConfluenceのようなリッチテキストは編集しにくいので触りたくないというのが正直な所です・・・。
月額料金が安い
Evernoteと比較すると非常にお安い。 EvernoteはEvernote プラスプランで月々360円、年額で3,100円で2台の端末制限解除、1GBのアップロード容量が与えられます。
その点Bearは月々150円、年額1,500円なのでかなり割安に感じます。
まぁEvernoteの情報はiCloud上ではなく、Evernoteサーバに保存される為この値段設定はしょうがないかなとは思いますが 個人的に端末制限を解除する為だけに月々漫画1冊分の料金を払うのはなぁ・・と感じEvernote プラスプランにアップグレードするのは躊躇していたので、月々缶コーヒー一本分ぐらいで済むBearの値段設定は有難かったです。
それでもまぁ月額課金体制かよ!買い切りにしてくれよ!とは思いましたが Bearに連続的なアップグレード・サポートをしてもらうのであれば、サブスクリプション形式でもしょうがないのかなとは思います(それでも買い切りにして欲しいですが)
テーマが変更できる
サブスクリプションを購入しなければなりませんが、Bearは画面のテーマを変更することができます。 しかも、Xcodeなどのテーマ変更機能ではあるあるなエディタ領域のみのテーマ変更ではなく、アプリ全体にテーマを適用することができます。 別にエディタだけ変更できればいいよ、とは思いますが、これがなかなか気持ちがいいんです。
デフォルトのテーマだと目に痛いんで、基本はToothpasteを使っています。 ただ、用意された9テーマしか使えない為、今後テーマのカスタマイズ機能が欲しい所です( Duskテーマ使いたい)
シンプルすぎず、高機能すぎず
BearはEvernoteに比べると、非常にシンプルです。 ノートをひとまとめにするノートブックの概念はBearにはありませんし、リマインダーや動画をメモ内に保存しておくことはできません。 僕はよく作った料理のレシピを管理する為に食べログ等のWebページをクリッピングしてEvernoteに保存していましたが、そのようなWebクリッピング機能もありません(WebページをMarkdownに変換して保存する機能は存在します)。
散々Evernoteとの比較をしておいてなんですが、Evernoteはあらゆる形式の情報を一元管理する為のツールであるがゆえ、上記のような豊富な機能を有しているように思えます。 その点Bearは基本的にMarkdownを書く・保存するという事に特化しています。カテゴリ分類もタグ付けのみで行います。
Bearを最初に開いたときもタグ一覧、メモ一覧、エディタ領域の3ペインで、Ctrl+3で1ペインにすることも可能です。見た目は非常にシンプル。 ですがMarkdownに必要な機能はほぼほぼ有しているので、メモを取る時にストレスに感じる事はありません。 コードシンタックスも豊富なので、スニペットを適当に保存しておくのにも便利です。 またHTMLやRTF形式へのエクスポート・インポート機能も備えている(有料版)ため、必要最低限の機能はBearに備わっています。
まとめ
上記の繰り返しになりますがそもそもEvernoteといわゆるメモアプリそれぞれに求められているもの・体現しようとしているものって方向性として別なのではないか、と思いました。
EvernoteはWeb・テキスト・写真・動画・その他ファイルなどなどタイプは関係なく、あらゆる情報ソースを一元的に管理するものであり、単純にテキストメモをとる、という使い方だけではありません。
Bearは非常にシンプルかつMarkdownエディタとしての機能に特化している為、普段Markdownを書くだけの自分にとっては非常に有用なアプリでした。 シンプルすぎるがゆえ、上記でもあげた不満点が無いことは無いですが、今後のアップデートにさらなる期待をしています。
Bear用Alfred workflow作りました
そんなわけで、Bear用Alfred workflowを作りました。
brというキーワードで、メモの新規作成、検索、また現在Chrome/Safariの最前面で開いているWebページをMarkdown化、Bearにインポートする機能を備えています。 ぜひ使ってみて下さい!